- ここで言う「江戸幕府日記」とは、江戸城の右筆所で作成された江戸幕府の日誌とでもいうべきものであり、寛永8年(1631)1月1日からの分が現存している。本来の史料名は「御日記」であり、「江戸幕府日記」や「江戸幕府右筆所日記」とも呼ばれる。この史料について詳しくは小宮木代良氏の著作『江戸幕府の日記と儀礼史料』(吉川弘文館、2006年)の第1章(初出は『日本歴史』486、1988年)と第2章(初出は山本博文編『新しい近世史①国家と秩序』新人物往来社、1996年)を参照されたい。
- 人名索引の作成にあたっては、基本史料として『江戸幕府日記』姫路酒井家本(ゆまに書房、2003~2004年)を使用し、参考史料として『寛明日記』内閣文庫所蔵史籍叢刊(汲古書院、1986年)も使用する。
- ちなみに、本索引(手引?)の対象範囲は、史料の残存状況と作成者の興味関心から、寛永8年(1631年)~慶安4年(1651年)とする。途中、史料が残存していない期間もある。
- 『寛政譜』とは、「寛政重修諸家譜」のことである。作成者は続群書類従完成会発行の『新訂 寛政重修諸家譜』を使用している。
- 『徳川諸家系譜』とは、徳川宗家や御三家、越前松平家などの系譜集。徳川家ゆかりの女性の系譜も載せる。作成者は続群書類従完成会発行のものを使用している。