(1)『非ノ本巡り』
【あらすじ】
現代の東京。まがまがしくも晴れすぎた空の下、オルゴールの螺旋的な旋律に誘われ迷い込んだ先は、全てが止まり人間の気配も消えた迷宮のような横丁だった。記憶をなくした男熊襲(クマソ)は、空色の女旭(あさひ)、モブ顔の男隼人(ハヤト)、もしくは大和(ヤマト)との堂々巡りの対話の中で、徐々に自らの過去を思い出していく。もう一人の空色の女翆(みどり)をかつて愛し、殺してしまった二重写しの記憶。実在しないはずの映画「忘れものの島」。そして原爆の閃光。昭和20年(1945年)、あの夏の8月6日から9日が延々と繰り返される不条理空間の中で、プラトン的対話篇と物語とが交錯し分裂する。
政治と歴史は、本当に我々の物語とは関係がないのだろうか――己日本人を誰何する哲学的SF幻想譚。
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(2)江戸幕府日記索引
寛永8年(1631)から慶安4年(1651)までのいわゆる「江戸幕府表右筆所日記」の索引というか読解手引のようなものです。史料中に記された人物の通称から、それが誰なのかを特定する目的のものです。人物略歴と合わせてご利用ください。 不備も多く未完成でもありますが、お役立ていただければ幸いです。ご自由にご利用ください。お使いの表計算ソフトでご利用いただけます。1~2年単位で随時更新予定です。
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(3)江戸幕府日記本文
ここに掲載するのは、藤井讓治監修『江戸幕府日記姫路酒井家本』(ゆまに書房、2003~2004年)第1巻から第25巻までを、楷書体に近い文字で写しとったノートです。(原史料は姫路市立城郭研究室所蔵)
「江戸幕府日記索引」の典拠として掲げるものですが、ご自由にご利用ください。
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(4)父尉変化
【あらすじ】
古代の神を模した能面「翁」の原型を探し求め、未知の洞窟に足を踏み入れた骨董屋の三嶋善哉と歴史学者の杉本梅香は、地下遺跡の奥深くで「おそろし殿」と呼ばれる鬼の仮面「アマの面」を発見する。やがて善哉と梅香は、「アマの面」を狙う天狗の仮面をつけた集団と、内務省を名乗る黒ずくめの人物たちとの争いに巻き込まれ、さらには鬼神の仮面に宿る冥界の女神の意識を目覚めさせてしまい・・・
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